「はー…卯月ってマジ気ぃ合うわぁ」

大笑いした遼先輩は涙目を擦りながら時計を見た

「ぅおッ!?」
『え、何ですか?』
「いかん!!休憩時間終わってた!!!!」

「おい芦屋ー!!!!お前休みすぎー!!!!」

部室の前から大声が飛んで来る

「すんませんーっ!!!!」
『あ、じゃああたし、帰りますね…』
「卯月!」

体育館の中に続く階段から腰を持ち上げた時遼先輩に呼び止められた

『何ですか?』

振り返って聞いてみると、遼先輩はやけに笑顔で言った

「部活、あと30分くらいで終わるから見てけばー?あと帰り一緒しねぇー?」
『え!?』
「いやー。卯月とはすげぇ話が合う気がする!!」

ぁあ…そーゆう事ね…
いや、自惚れてるワケじゃないよ?
一瞬一緒に帰るって…って思っちゃった…

『じゃあ…ココで見ときます』
「おう!」

先輩は笑顔をあたしに向けて、かちゃかちゃとスパイクのピンがコンクリートに打ち付けられる音を立てて、さっきの先輩の居る方向に走っていった

遼先輩は、向こう側につくと3年生らしき男の人にふざけてアッパーをされた

『ははっ』