『あ、あの…違うってその……』
「何?」

抱えられたまま、思考回路が停止した

「…こうゆうの、嫌?」
『ぇ…?』

ゆっくり、ゆっくり
モノクロのベッドにあたしを置いた

『いや、その…待って待って……』

竜也の綺麗な顔が、近づいた
近すぎて、焦点が合わなくて視界がぼやけた
そしてすぐに、唇に柔らかい感触


『……ん……ぁ……たつ…ッ……ぅ…』
「………何…っ…?」

耳元で、シルクの黒い布団が擦れる音がした
片目を開けて横を見ると、あたしの耳のすぐ横に竜也の腕が置かれていた


何回も角度を変えて
竜也の体温と吐息にくらくらした

『…は…ァ………つ…っ』

そして、無意識に漏れる自分の声にも