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「汗と泥にまみれるのが高校野球の魅力だっつの!!陸上だって汗まみれじゃねーか!!!!」
『いーんだよ陸部の汗は輝くから!!!!』

いっつもこんなカンジ
あたし、応援したいのに
別に喧嘩したいワケじゃないのに

『…はぁ…』
「あ、おい葉月!バス乗んぞ!!じゃーな孝先輩っ」
『あ…』

行っちゃった…
そんなあたしを冷めた目線で見下ろすのは弟大和

『…何』

何だお前。陸上部員のクセに髪の毛チャラチャラしやがって
その髪全部切ったろか!!そんで孝ヘアにしたろか!!
…あ、孝ヘアは孝にしか似合わないんだ

「バッカだな葉月。ちゃんと応援しろよ」
『う…五月蝿い』



「おい葉月大和ー!!乗らねぇと置いてくぞ!!!!」

「「ぅあい!!!!」」

急いでバスに乗り込んだ

『ちょ、孝何携帯いじってんの。早く乗るよ!!』
「んー?んー…」