十二の暦の物語【短編集】

「彩音から?何て?」
『なっ…何もっ??』

慌てて携帯をバッグに詰め込んだ

『な…何か…賢と一緒に花火見たいんだってっ』
「あー…なるほどなー…」

あ、良かった。深く追求されなくて…
そしたらあたし、恥ずかしくて爆死しちゃうし…

くい。と手を引っ張られた
前のめりになって咄嗟に孝司を見上げると、ホントにワクワクした顔で



「じゃ、俺等は俺等で楽しむか!!」