互いの強力な魔法がぶつかり合い、その余波と干渉によりカオスが作り出した結界も悲鳴を上げ始めていた。
「なぜ薫さんたちを傷付けた! お前だって守護者だっただろうが!」
「そうだ。だからこそ全てを守れるだけの力が欲しかったんだ!」
強大な雷撃と強大な竜巻が衝突する。
「他者より前へ。他者より先へ。上を目指す者ならば当然の事だろう」
「それがやっちゃいけない事だって言ってるんだよ!」
続けて無数の氷の刃と無数の炎の矢が衝突しあう。
「はっ! 笑わせてくれる!」
カオスは一度大きく後退し、魔法陣を描き始めた。
「知れば誰もが望むだろう! 君のようでありたいと! 君のようになりたいと! 故に許されぬ! 君と言う存在も!」
「何をラ〇・ル・ク〇ーゼみたいな事を!」
魔法陣が完成する前に強力な光熱波を放つ。カオスは不完全ながらも魔法を放ち、これを迎撃した。
「ちっ! 不完全でこの威力かよ」
「何をいまさら言っているんだい? 僕の魔力は何人分だと思っているんだい? まぁ時空間転移とこの異空間の作成でかなりの魔力を消耗したけどね」
不意に巨大な魔法陣がカオスの目の前に現れた。
「だからこういう事だって出来る!」
「しまっ」
巨大な魔法陣から闇の波動が放たれ、司を飲み込んでいく。司は防御が間に合わず、直撃ではないにしろかなりのダメージを受けて吹っ飛んだ。
「…終わったな」
全てが終わったかのようにカオスは司を、見下ろしていた。司もまたダメージから意識を失いかけていた。
「司様!」
そこで咲枝の声が。
「司!」
美琴の声が。
「御影君!」
桜子の声が。
「御影!」
茜の声が。
「司君!」
刻羽の声が。
「司!」
美凪の声が。
「司様!」
真夜の声が。
「司!」
チャオランの声が。
「司さん!」
そして薫の声が次々と聞こえてきたのだ。
その声が再び司を立ち上がらせる力を与えてくれた。
「馬鹿な! 直撃では無いにしろ瀕死のダメージだったはずだ!」
ここにきてカオスの表情に始めて、動揺と焦躁が見えた。
「自分の力を舐めすぎなんだよ!」
全身に力を込めて司は立ち上がり、カオスを睨み付けたのだった。
「なぜ薫さんたちを傷付けた! お前だって守護者だっただろうが!」
「そうだ。だからこそ全てを守れるだけの力が欲しかったんだ!」
強大な雷撃と強大な竜巻が衝突する。
「他者より前へ。他者より先へ。上を目指す者ならば当然の事だろう」
「それがやっちゃいけない事だって言ってるんだよ!」
続けて無数の氷の刃と無数の炎の矢が衝突しあう。
「はっ! 笑わせてくれる!」
カオスは一度大きく後退し、魔法陣を描き始めた。
「知れば誰もが望むだろう! 君のようでありたいと! 君のようになりたいと! 故に許されぬ! 君と言う存在も!」
「何をラ〇・ル・ク〇ーゼみたいな事を!」
魔法陣が完成する前に強力な光熱波を放つ。カオスは不完全ながらも魔法を放ち、これを迎撃した。
「ちっ! 不完全でこの威力かよ」
「何をいまさら言っているんだい? 僕の魔力は何人分だと思っているんだい? まぁ時空間転移とこの異空間の作成でかなりの魔力を消耗したけどね」
不意に巨大な魔法陣がカオスの目の前に現れた。
「だからこういう事だって出来る!」
「しまっ」
巨大な魔法陣から闇の波動が放たれ、司を飲み込んでいく。司は防御が間に合わず、直撃ではないにしろかなりのダメージを受けて吹っ飛んだ。
「…終わったな」
全てが終わったかのようにカオスは司を、見下ろしていた。司もまたダメージから意識を失いかけていた。
「司様!」
そこで咲枝の声が。
「司!」
美琴の声が。
「御影君!」
桜子の声が。
「御影!」
茜の声が。
「司君!」
刻羽の声が。
「司!」
美凪の声が。
「司様!」
真夜の声が。
「司!」
チャオランの声が。
「司さん!」
そして薫の声が次々と聞こえてきたのだ。
その声が再び司を立ち上がらせる力を与えてくれた。
「馬鹿な! 直撃では無いにしろ瀕死のダメージだったはずだ!」
ここにきてカオスの表情に始めて、動揺と焦躁が見えた。
「自分の力を舐めすぎなんだよ!」
全身に力を込めて司は立ち上がり、カオスを睨み付けたのだった。


