よくある話よね

「も、もう行こうよ!」


「そ、そうだね」


青い顔をして去って行った女子を心底バカに思えてきたわ

バカね


「大丈夫?雪小路?」


「大丈夫、ちょっと痛かったけど」


「今日はもう帰るだけだし、帰ろう?送って行くし」


・・・・・・
佐藤君と孝兄は違う人よ
分かってるんだけど重ねてしまうわ

私と孝兄が同い年だったら・・・
同じクラスだったら・・・
家が隣じゃなかったら・・・

こんな風にできたのかしら?
彼女を作ろうとしてもほぼ一日一緒に入れるから阻止できのかも
隣じゃなかったらもっと意識してくれたかもしれないわ

今更そんな事考えてもバカらしいわ


「ありがとう」