「桜、これお土産」


いつのまにか電話を切っていた孝兄が私に袋を渡す
何かしら?


消しゴムとシャーペンの芯


「あ、ありがとう孝兄。う、うれしいわ」


確かにもうすぐなくなるから買いに行こうかなと思っていたわ
でも、お土産って言ったら普通甘いものとか・・・

なのに文房具って

まだ私を子供扱いするの?


「最近勉強で忙しいって言ってただろう?だから代わりに買ってきた」


そうなんだ・・・
もうすぐなくなりそうって知ってたのね
なんだか申し訳ないわ


「孝兄、ごめんなさいね」


「え?!何急に?」

やっぱりもっと努力しなくちゃだめね