あら、誰か来たわ

「ねぇ、桜子ちゃん」

「何？」

かわいい笑顔を向けたわ
来た人は久村君ね
確か彼女持ちのこよね

ラッキーだわ

「次の時間理科だから一緒に教材取りに行こう」

忘れてたわ、私理科係なのよ
めんどくさいわ
でも、いかなくちゃ

「ごめん、忘れてた。すぐ行こう」

「大丈夫だよ。急がなくても」


あら、優しいわね
紳士的じゃない？


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「結構おもいね？」

久村君が言ったわ

「そうだね。でも、みんなのためだしがんばろう？」

営業スマイルをぶちかましたわ
ふふふ、赤くなってるわ

あら、あそこにいるの久村君の彼女じゃない？
ちょうどいいわ、みせつけましょうか？

「きゃ！！」

私はわざと教材を少し落とした