恥ずかしくて雑誌を買うのも忘れて店を出た
り、理想って何よ!?

私がかわいくて理想的な女の子に当てはまるのは当然なのよ!!
何をこんなに恥ずかしがってるのよ


またもや突然後ろに体重が掛かった
腕を掴まれている

誰にって?
そんなの孝兄に決まってるじゃない

「桜!これ、忘れてるぞ」

渡されたのはさっき買った服だった
こんな大事な物を忘れるなんてバカすぎる


「ほら、桜。帰ろう」


手を差し伸べてくれる孝兄にときめく私は単純
でも、この人が好き


「ええ、帰りましょう」


孝兄の手を握るのっていつぶりかしら?




もう、この瞬間で私は決めてしまったわ
絶対に孝兄を落とす!!