「わっかー!今の健司、ここハゲてない?」 「ハゲてねーし!」 結婚しても、相変わらずのやりとりです。 「……でも、この部屋から出たくねーよなー。2人の思い出つまってるしさ?」 健司がしんみりした様子で話し出す。 「私はそうでもないけど。」 「えー?」 「だって、せまいじゃん」 「アキー」 そんなこと言うなよ、みたいな目で見てくる。 「三人にはせまいでしょ?」 「…へ?三人?」 ポカーンと口をあけている健司。