「…おい」





俺がそう言うと、男達は皆青い顔をしてススーッと引いていく。





…ったく、本当に弱い奴らだ。




コイツの事が好きなら俺を倒してから好きになれっての。





心の中で暴言を吐き捨てながら俺は桃の目の前に立った。









すぐそこにある可愛くて小さい物体。



この世にこんな可愛いものがあって良いのだろうか?


いや、駄目だ。






…俺の部屋に閉じ込めたい。







「桃」



「優(ユウ)くん?どうしたの?」





ニコッと可愛らしい笑顔を向けられる…