部屋へ帰ると、今度は女子の先輩たちに捕まった。


私たちの戻りを待ってましたと云わんばかりに、自分たちの方へと誘導していた。


先輩たちのもとへ行くと、唯も捕まっていたようだった。



「折角だから、2人にしゃべってもらうから。そろそろクラスも慣れただろうし、恋の方はどうなの?恋は。2人ともモテてるでしょ?」


先輩からの質問に、内田さ……唯と、顔を見合わせた。


唯は私とは違って、身長も高くて、中一とは思えないし、綺麗。



「私はこの前告白されました。断りましたけど」


……マジで?!


知らなかった。

私は誰からも好意を持たれたことないし、ほとんどクラスの男子とは話していないのに、なんか置いていかれた気分だ。


どうして私の周りは綺麗でモテる人ばかりなんだろう。


私は引き立て役ばかりで、自分の運命をちょっと恨んでしまう。