【完】初めての恋は――。

夕食後はみんなでお風呂に向かった。


ここの施設には温泉もあって、何気に楽しみだった。


先輩たち3人は先に行ってしまったから、内田さんと2人になってしまった。


正直、ちゃんと2人きりで話したことが無いし、苗字呼びだったしで、少し微妙な空気が2人の間に流れていた。


「橘さん、私も亜美って呼んでいい?」


私が考えていたことが聞こえたのかな?と思うくらいの言葉が、内田さんがら飛び出した。

いいに決まってるよね。


「私も唯って呼んでいい?今までなんて呼んで良いのか、分からなかったんだよね」


これから3年間一緒なんだから、この微妙な壁は取り除いておきたかった。


「なんだ同じこと考えてたんだ。じゃあ、これからはお互いに名前呼びでいいね」


もちろん、大歓迎だよ。私は何度も頷いた。



「さっ、先輩たちも待ってるし急ごうか」

「そうだね」


先輩たちに合流するために、急いで脱衣所から浴室へと向かった。