【完】初めての恋は――。

真美には夜、寝る前に電話で話をした。


ちゃんと告白したこと。

そして、振られたこと。


電話を終えた私はまた泣いた。


でも、弘樹と話しをしていたから、泣きじゃくるなんて事は無かったけど。



そして、1つ尋ねてみることにした。


弘樹が言っていたことがやっぱり信じられなくて、真美にも確認したかったから。




「ねー、真美?私が人気あるって、嘘だよね?嘘と言って」


「何?本気で気付いてなかったの?本当の事だよ。結構、あんたに好きな人いるかとか、私が聞かれ続けてたんだからね」


……そうだったんだ。


「知らなかった。そんなことがあってたんだね」


「そうだよ。まー、私と弘樹が片っ端から弾いてきたけどね」


「何で言ってくれなかったの。私ばっかりみんなに守られて……ぅっ、…」


今度は2人のしてきてくれたことに、嬉しくて涙が出てきた。


2人がいたから、私は何も考えずにいれたんだよね。


「ただ、そろそろ限界だったからさ。覚悟しときなよ」


「覚悟も何も、しばらくは恋なんてしなくていいよ」


「それもそうか。だったら、今までの初で可愛い亜美のままで居てよね」



初って言わないでよ、初って。