先輩との待ち合わせ場所に行く前に、報告したい人たちがいた。


私が大好きで、私のことを支えてくれた居る2人。


真美と弘樹に。



「弘樹には今まで言ってなかったけど、私は前田先輩のことが好きなんだ。今から、前田先輩に振られてくる。だから、私をやさしく迎えてよね」


玉砕確実の私を支えてほしいから。


2人がいるからぶつかれるんだよ。


それは言わないけどね。




「おう、行って来い。待っといてやるから」


「いってらっしゃい。待ってるよ」


2人が送り出してくれて、それが逃げたい気持ちを掻き消してくれた。