「──あっ!見て、あぃ。また悠介が……」 綾の言った方を見ると、悠介は制服のまま、 体育館のはじに座っていた。 「……本当だ。まただ……」 ……そう、“また”。 悠介はいつも、体育の授業はやらない。 理由は知らないけど、いつもそう。 ……普通、 男子って体育好きなはずなのにな……。