「今日、学校行くよね?」


「行った方がいいだろ。

さすがに2人とも休んだら、

綾たちだって疑うだろ」

太一は制服の袖に手を通しながら言った。



「……だよね……」


あたしは少し、うつむき加減で返事をした。


もっと、太一と、一緒にいたかったな。


その思いが、あたしの心をうめた。


……だけどそれは無理なことで。



……そう、あたしたちは“浮気”。



ただの‘‘浮気”なのだから……。