……こんな言葉、ただ太一の気まぐれで。 あたしも笑って、『バカじゃあないの〜!』って、言えばよかったんだ。 ……なのに。 あたしは……断れなかった。 ……もしかして、あたしはこの時から 太一に惹かれていたのかもしれない。 「──うん」 あたしは今日、親友と彼氏を裏切った。