〜美麗side〜

梨乃「おっ!おはっよー美麗!今日も相変わらず美人ちゃんねー」

私「うるさいっ」

こいつはあたしの親友、梨乃。
可愛くて優しい自慢の友達。

梨乃とは気が合うし、話してて飽きない。恋愛に執着してないし。
…好きな人はいるらしいけど。

いつも通り、あたしの席で梨乃と話してると、

先生「HR始めんぞー」

先生と…誰かが教室に入ってきた。

全「…誰?」

先「えー、紹介します。こちらは、新しくこのクラスに入ってきた青y」
(((コンコン))
教室に入ってきて、いきなり黒板に自分の名前を書き出した。

先「ちょっと青山くん!説明してる最中でしょうが!」

?「やぁ、やってみたかったんすよね、こーゆーの。いかにも転校生って感じでイイじゃないっすか?」

そう言って彼は、にこーっと笑った。

栗色の髪の毛に二重のぱっちりした目。
筋の通った鼻と、形のいい唇。

私「わあ、キレイ」

私はそんな事を呟いてしまった。
幸い誰にも聞かれてなかったけど。

先「じゃあ、空いてるから神田の隣座って!」

青「はーい。」

そうして『アオヤマくん』は私の隣に座った。

青「よろしくね!…えっと名前は?」

私「あ、美麗!神田美麗!よろしく!」

青「『ミレイ』…。」

私「あ、あの呼びにくかったら別に苗字でもいいよ!」

青「俺の事は『陽』って呼んで。俺も『ミレイ』って呼ぶよ。」

私「『ヨウ』くん…。」

青「これから色々教えてくれよ?ミレイちゃん♪」

私「う、うん…」

何だろう。
この人と話してると胸がキュッてする。

なんか変な感じするなぁ。

そんな事を考えているうちに、1限目が始まってしまった。