彼の名前は女の子




「だからってこんな古い学校・・・。」
「此処はお前の両親の母校だ。」


「っ」

ばさばさ

驚いて勢いよく起き上がると積んであった資料は落ちてしまった。



「マンションからも遠くないし、何て言ったって両親の母校だ。お前が行かないはずないだろ。」


なんでもお見通しのような口調で淡々を話す。



「明日から行くんだ。分かったな。」

それだけ言い残しておじはマンションを出て行った。



「・・・。」

バラバラになった資料の入っていた袋の中には新品のローファーが入っていた。


「変に気がきくところお父さんとそっくり・・・。」

そう考えていると頬に涙が伝った。