彼の名前は女の子



「友達くらいいねーと学校来んの楽しくねーだろ。翠いいやつだし、友達になるくらいいいんじゃねーの。」


「っ!」


また彼だ。
会話を聞いてたのか口をはさんでくる。

ちょっとかっこいいからって何よ。


「そーよー!リー君からももっと言って!!」

「リー君?」


あれ。
この人さっきの子が彼女じゃないの?


「あ!私たちね、いとこなの。母親同士が姉妹なんだ。」

母親・・・。



「・・・そーなんだ。」

「ね?リー君もそう言ってることだし、友達になってよ!」



友達なんていらない。
そう思ってたのに、両親の出会ったこの学校でなら私も変われるんじゃないかと期待してしまう。


「・・・わかった。よろしく。」

「わーい!よかった!!私のことは翠でいいからね!」