テアンと名乗るカイルの講師は、カイルとあまり年が変わらないように見える。
「オマエ、何歳だ?」
「…年、ですか?十七歳です」
テアンが答える。
カイルは驚いて、テアンの顔をまじまじと見つめた。
「十七!?俺と三歳しか変わらないな!」
そのことは、カイルのプライドをほんの少し傷つけることとなった。
王子として、否、人間として、許せないことくらい誰にでもある。
カイルは、自分とあまり年が変わらない男が自分の行使であるという事実が悔しくてならなかった。
「…許さない」
「はい?」
カイルの呟きに、テアンが聞き返した。
「俺と三つしか変わらないヤツが俺の講師だなんて、許さないぞ」
等号で結ぶと、テアンがクビだということである。
テアンは瞬きを数回して、首を捻った。
「それはつまり、どういうことですか?」
鈍いのか、カイルを試しているのか。
テアンは誰にでもわかりそうなことを聞き返してくる。



