王に愛された女 番外編







 だが、彼の兄なら、彼と同じ城下町にいる筈だ。

「…うぅ…なんか混乱してきた…」

 クリスティーヌはベッドに入る。そのまま目を閉じた。

「寝て頭の中を整理しよっと…」

 そう考えたのはいいが、頭の中にはあの王子のことが焼き付いたまま消えない。

 彼のことや、彼の兄のことを考えたまま眠れず、クリスティーヌが眠りについたのはそれから三時間経ってからだった…。