王に愛された女 番外編





 ロッドは息を呑んだ。

 自分の予想は間違っていなかった。

「…先ほどのご無礼、どうかお許しください」

 ロッドは頭を下げ、それから転んだ時に手から離れてしまった手紙を拾い上げた。

「その手紙…誰に差し上げるおつもりだったんですか?」

 ガブリエル前王妃が手紙を指さす。

 ロッドは「あぁ…」と手紙を見下ろした。

「誰に渡せばいいかわからないのです」

「わからない?」

「はい。王子様が、お名前を聞かなかったそうで。金髪で緑の目を持っているということはわかってるのですが」

 ロッドが言うと、ガブリエル前王妃は口元に手を当て

「まぁ」と感嘆の声を上げた。

「…すごい偶然ですね。もしかしたら違う方かもしれないのですが、私の娘も金髪で緑の目なんです」

 ロッドは度胆を抜かれた。

「えぇっ!?」