王に愛された女 番外編






 女性が目を開けて、ロッドを見つめ返す。

 その瞳は、青色だった。

 ロッドは肩を落とす。

「…あ、いえ…人違いです」

 ロッドは女性から目を逸らした。

――いいか、ロッド。俺が探している女は金髪で緑の目をしているんだ。

「…そうですか」

 女性が立ち上がった。

「あ、あの…何の御用だったのでしょうか」

 ロッドは、彼女が急いでいた様子だったのを思い出し、尋ねた。

「いえ…ここの女人の方に、呼ばれたものですから」

 女性は顔だけをロッドに向けて答える。

「そうでしたか。お気をつけて」

 ニコッとほほ笑んだロッドは、彼女の左腕の一か所に目を奪われた。

「…まさか…」