王子に手紙を出すよう頼まれたロッドは、困惑していた。
なぜなら、手紙を誰に出せばいいのかわからないからだ。
ロッドは仕方なく王宮の敷地から外へ出た。
手紙の封筒を眺めながら、少し足早に歩き出す。
刹那。
ドンッ
ロッドは誰かにぶつかって尻もちをついた。
「いったぁぁ」
呻きながら立ち上がった相手を見て、ロッドはハッとした。
「し、失礼いたしました!!」
相手は女性だった。
長い金髪を左側で結わえ、肩から流している。目は閉ざされているため、何色かはわからない。
ロッドは注意深く女性の顔を覗き込んだ。
「…どうかなさいました?」



