王に愛された女 番外編





「失礼しました」

 ロッドが頭を掻く。

 カイルは手紙を持ち上げた。

「…王子様、王子様は今、恋をしているのだと思います」

 ロッドが静かに言った。

 バサッ

 カイルは手紙を取り落した。

「…―――え?」

 耳を疑った。

 そんなこと、あり得ない。

 カイルはそう思った。

 なぜなら、カイルは女が大嫌いだからだ。

「お、俺は、女が嫌いなんだぞ?なのに、恋だと?」

 ロッドが静かに頷く。

「なんでだ?なんでわかるんだ?」

「王子様の行動からですよ。恋をすると、その相手に会いたくなったり、相手のことが忘れられなかったりするものです」