王に愛された女 番外編





 彼女の肩がビクッと震えた。

 カイルは彼女の反応を見ながら、おかしいなと思った。

 自分は女が嫌いなのに、彼女の反応を見て楽しんでいる。

 それはおかしいことなのだ。

「…もしかして、」

 彼女が口を開いた。

 自分が王子であると見抜いたのだろうか。

 カイルは淡い期待を抱いた。

「…ホスト?」

 ホストとはなんだ?

 カイルは疑問に思う。

 王宮内にいたせいで、そんな名前は知らない。

「ホスト?ホストとは、何だ?」

 彼女が瞬きをした。

「え?知らないんですか、ホストを?」