王に愛された女 番外編





 テアンが持ってきたのは、招待状だった。

「これ、どういうこと?」

 クリスティーヌが尋ねると

「そのままだよ。王子様が、オマエにくれたんだ」

 テアンはニコニコして答えた。

「大晦日の晩に開かれるパーティへの招待状だ」

 クリスティーヌは招待状とテアンを見比べた。

「なんで招待されたんだろう…」

「さぁ?王子様も、クリスティーヌのこと気にしてるんじゃないか?」

「まさか。王子様は、ミィナさんに告白したんだよ?」

 クリスティーヌは招待状をテアンから受け取ると

「どうせ、私を苛めたいだけよ…」

 と呟いた。

「クリスティーヌ」

 テアンが少しキツイ口調でクリスティーヌの名前を呼ぶ。

「…パーティの日、僕が迎えに来るから」

 それだけ言って、彼は家へ戻って行く。

 クリスティーヌは招待状を暫く睨みつけていたが、ため息を漏らし、家に戻った。