王子が呼んでいる。
そう言われ、ミィナは王子の付き人ロッドの後についていった。
王宮に入り、王子の部屋まで案内される。
「…こちらです。少しお待ちください」
ロッドに言われ、ぎこちない動きでミィナは頷いた。
王子が、自分に何の用なのだろう?
「王子様、例の彼女をお連れしました」
「通せ」
ロッドの呼びかけに、中の王子が返事をした。
「お入りください」
ロッドが言い、ミィナは頷いた。彼を一度睨み、それから開けられた扉をくぐる。
部屋の中には、窓の方を向いてミィナに背中を向けた王子が立っていた。
王子は紺色の王族の服をまとっている。
「来たか」
王子が、ミィナに背中を向けたまま言った。
「…はい」
「もうわかっているかもしれないが、」
王子が呟く。



