クリスティーヌは王宮に目を移した。
小さい頃に絵本で読んだ空想上の建物のようでクリスティーヌは目を見張った。
「どうする、クリスティーヌ?王様にお会いしていくか?」
クリスティーヌ答えようとした時だった。
「あら、あなた…」
声をかけられ、クリスティーヌは首を傾げた。
相手はクリスティーヌを知っているようだが、クリスティーヌは知らない。
金色の髪をした彼女は
「忘れた?私よ、ミィナ」
と言った。
「えぇ!?」
彼女は、この前ソルティアと町へ出かけたときに会った貴族の娘だったのだ。
だが、彼女は金髪ではなかった筈だ。
「髪、染めたんですか…?」
「まあね、私、金髪に憧れてたの」
ミィナはそれだけ言って
「私、急いでるから」
と去って行った。



