弥生の前の彼女は、可愛くってスタイルよくて、性格も可愛かった。運動だってできるし。
「凛ー…。私、自信なさすぎる…。こんな私…イヤだよぉ…」
「千沙…⁇私の中の千沙をお世辞抜きで言ってあげる」
「…え⁇」
机におでこをくっ付けて、泣きそうになっていた顔を上げると、優しく微笑んだ凛がいた。
「千沙はね…顔立ちはそこそこ可愛いわ。頭はよくないだろうけど、その分性格が可愛い。私、千沙のちょっとドジなとこも、ずっと笑顔でいられるとこも、強がりで素直じゃないとこも。千沙の全部が好きよ⁇私が好きって言ったのは…千沙の自信にならない⁇」
凛…。
「ありがとう…凛。私も凛が大好きー‼」
「ありがと」
涙目になりながら抱きついた私をポンポンと撫でてくれた。

