チッ、チッ、チッ・・・・。 時計の秒針の音がリズムよく聞こえた。 ツンと薬のようなにおいが私の鼻を刺激した。 心地よい風が私の前髪をふわっと浮かせた。 「・・・・・・んっ」 目を開けると、 白い天井が見えた。 ここ、どこだ? 見覚えのある天井。 ここ、学校? 寝ぼけながらも、 私は体を起こした。 寝起きは目があまり開かない。 「ここ、保健室か・・・・」 私は保健室のベッドの上だと確信した。