重さが先生側にかたよって、
ボックスが落ちてきた。
「あぶないっ!!」
「え?」
すると先生が私の腕をグイっと引っ張った。
「きゃっ・・・・」
私ギュッと目を瞑った。
その勢いで私と先生はマットの上に倒れこんだ。
ボールが散らばり、
ボックスは劣化していたのか、
割れてしまっていた。
「いたたた・・・・」
目を開けると先生もマットの上に倒れこんでいた。
なんか、
こんなこと、
前にもあったなー。
私が前のことを思い返していると、
笑いがこみ上げてきた。
「ふふっ。あははっ」
「お前何笑ってんだよー」

