「えー、もう終わりー?」
「ぐだぐだ言わない!」
私はマットから立ち上がり、
掃除を再開した。
「せんせーい。
これ、どこ置いとく?」
「あー、それも棚の上に置いといて」
「んー」
私はボールが入ったボックスを持ち上げようとしたが、
重くて持ち上がらない。
「せんせー、これ、持ち上がんないよー」
「んー」
そう言いながら先生はボックスを軽々と持ち上げた。
「おおっ!先生力持ちー」
「お前の力が無さすぎなんだよ。
えと、これはー・・・一番上でいいか」
先生は棚の一番上にボックスを置こうとした。
が。

