「ほんとに? さっきっから、ずっと膨れっ面なんだけど」 「それは先生のせい」 「やっぱ怒ってんじゃん」 「からかったことに怒ってるんじゃないし」 「じゃあ、なんだよ」 「・・・・・・・・・」 先生と女の子が話してたから、嫉妬しました。 なんて言えるわけないじゃん。 「教えない」 「俺のせいなのに?」 「うん」 「よく分かんねぇ奴だな」 「知ってる」 「早く機嫌直せよ」 先生は私の頭に手を置いた。