次の日、私はいつもより早く家を出た。




昨日みたいなことはもう御免だ。




校舎に入り、2-2の教室に向かった。




まだ来ている生徒が少ないのか、
いつもなら教室から聞こえる生徒たちの騒がしい声がまったく聞こえない。




廊下を歩いている途中、
先生に会った。




「如月、おはよう」




「あ、先生」




「今日は寝坊しなかったんだな」




「私だっていつも寝坊してるわけじゃないし」




先生はフッと笑い、
私に顔を近づけてきた。




私はびっくりして体が動かなくなってしまた。




「っ!?」




先生の顔は私の耳元へ移動した。




先生は私の耳元で、囁いた。