教室に入ると、
すぐさま唯が私に抱きついてきた。




唯は私にとって一番大切な友達。




「壱香ーっ!おはよー!
お説教長かったねー。
うん!今日もちっちゃくて可愛いよっ」




「ちっちゃくては余計」




「てか、何?
朝倉先生と知り合い?」




「知り合い・・っていうか、
助けてもらった?」




「助けてもらったって、
何かあったの?」




「唯、あんた話聞いてなかったの?」




さっき体育館で先生が言ってたよね?



「あー、寝てた。
イケメンが入ってきたのは覚えてる」



寝てたって・・・・。
てか、なんでイケメンのことは覚えてんのよ。



みんながあんなに騒いでる中、
寝てるあんたを私は尊敬するよ。




「だから、変な男に絡まれたの。
そしたら先生が助けてくれたの」




「壱香可愛いもんねー。
んで、絡まれてたところを朝倉先生に助けてもらった。
と?」




「うん」




「朝から大変だったねー」




「今日は厄日なのかなー」