ちょっといいですか?」
「大丈夫ですよ」
教頭は私と朝倉先生を、
隣の事務室に入れた。
「2人とも始業式から遅刻とはどういうことですか!?」
とまぁ、こんな感じで教頭のお説教は1時間にも及んだ。
「これからは遅刻しないように!」
『はい・・・』
私と朝倉先生はそろって返事をし、
事務室から出た。
「・・・・先生、だったんですね」
「先生に見えないってか?
失礼なやつだな」
「別に、そうは言ってないですけど・・・・・」
「お前、名前なに?」
「如月です・・・・・」
「それはさっき聞いた。
下の名前」
「壱香か。
俺は、朝倉壱夜。
って、さっき言ったか」
朝倉先生が私の前に腕をのばしてきた。

