嗚呼違うんだ、違うんだよ。 僕は恐らく世界が好きだ。世界を愛しているんだ。 けれどその度、諦めていない自分に気付く。ちらついた心地好さを「心地好い」と思ってしまう。落ちると分かっていて、手を伸ばさずにはいられない。 臆面もなく、幼子のように泣く、声を上げて泣く。そんな時にこそ、僕は呼吸を実感する。 それこそが、僕の絶望だ。