麗しき町娘は王子様に見初められ、お城へと招かれました。

淑やかで働き者、可愛らしい娘と、勇敢で心優しい王子様。身分の違いこそあれ、誰もが祝福しました。凡人は、他人の悲劇と美男美女の結婚が大好きだからです。

煌びやかなドレスに身を包んだ娘は、考えもしませんでした。若さを失い醜い魔女となった自分の運命など。



【ハッピーエンド三秒前】

お伽噺は、老後の面倒までは見てくれません。