「蓮。あの人誰ー?」

クラスの女が猫被りで話し掛ける。
うざっ…。


指差す先には三人の人。


黒のツンツンヘア、ピンクのセミロング、茶色の子供っぽいヘア。


「どちら様ですか?」

「貴様に用が会ってきたのだ。蓮。」

「な…何で俺の名前を…?」

俺はびっくりしてしまった。

「さくらから良く聞いて居るもの。大事な人だとね。」

"さくら"という名前でピクリと反応した俺。


「今更何の用ですか?」

「話しだって言ったでしょ?図書室に居るよ。」


三人はスタスタと歩いてしまった。


俺も皆も呆然。


「蓮。知り合いか?」

「いや…知らね。とりあえず行ってくるわ。」

「おぅ。行って来い。」


クラスメートに言ってから俺は図書室に向かった。







聞かなければ良かった。


あのままほっとけば良かった。


だけど、君がそうなってしまったからには俺は守るともう決めてしまったんだ…。