颯太…諦めてくれると良いが…。
何しろ諦めるのが嫌いなガキ。
私は寮室の205号室に居た。
上級ランクは寮に泊まるか…家に居るかだ。
どっちにしろ一人なので、寮室を選んだ。
「あははは。」
「何でココに居んの?風花。蓮。」
シンプルのピンクテーブルに寄りかかり、腰に手を添えた。
「いーじゃん。」
「一人よりも三人だって。」
二人はハモりながら、言った。
「やれやれ…いーけどさ…蓮。あんたに寮室あるだろ?」
「あれ?聞いてねぇの?プリンセスさんに、プリンスは入るんだってさ。」
何で“さん”?
聞いてねぇし…。
「初耳。だけ…。」
プルルと携帯が鳴る。
ウゲッ…颯太。
ディスプレイには”颯太“。
「もしもし…。」
『さくら?いー事教えてやろっか?」
嫌な予感…が…
『彼奴らを殺したく無いだろ?』
当たるのね…。
「操るつもり?」
いつの間にか隣に居る二人。
『やだなぁ…違うよ。僕が殺すのさ。』
「無理だね。あんた…じゃ…まずチームと戦いなよ。」
『チーム?』
「そうだよ。何回やるかはあんた自第。」
『面白そう…いつからだい?』
「いつでも来いよ。バカ。」
私は切る。
「…あいつ…嫌な予感…するな…。」
私は蓮に頷く。
何考えてるんだ?颯太…。