梨花がいない…

それだけで辛かった。

いつもそばに居てくれた…。

ありがとう…梨花。

私は一人に慣れて居たのに…やっぱり…辛いよ…。

目から涙がボロボロ落ちる。

今日は梨花の誕生日。

場所は葬式だ…。

「さくら…。」

「蓮。」

蓮は黒いスーツをまとって居た。

反対に私は黒い着物だ。

「居なくなった…。梨花が…。」

「ああ…。」


あの日…沙羅と風花は救った。

だけど…梨花だけは救えなかった…。

あの日…刺された日…

”蓮君達を救って……私は…見守るよ…。“

最後だなんて思いたくなかった…。

皆がザワザワ騒ぐ。

「やだやだ…あの子よ?」

「人殺し…。」

ズキン…。


殺してないよ…助けて…皆…。


私は曇底に落ちそうだった…。