…赤雷、白炎、蓮が空に行き、豆粒みたいに見えて居なくなった。
さて…この子をどう説得しようかな⁇
「さくら…。何したの⁇」
いきなり電話をしたから颯太は戸惑う。
「別に…。あんたには関係無いだろ…。う…。」
身体中痛みだし、うずくまった。
『さくら…。大丈夫⁇』
久留が心配する。
「平気…。龍になれるか⁇」
『うん…。平気だけど…さくらは⁇』
「久留に乗る。それしか方法が無い……。ハァハァ…。」
身体痛ってぇ…。
やりすぎだよなー⁇颯太。
「さくら…。おいで⁇」
「あんたのトコには行かないよ……。久留‼」
私の合図で久留が吠える。
颯太は襲いかかると勘違いしたのか、腕を顔前にバッと出した。
今だ‼
久留は、全身水色の鱗をまとう龍。つまり…水龍だ。
私は久留の背中に乗る。
久留がでかい翼を広げ、バサバサと仰いだ。
颯太が小さくなる…。
颯太は叫んだ…。
「戻って来い‼さくら‼そいつ等と居たって意味無い‼」
ふざけんな…。
「先にパートナーに手を出したのは誰よ⁈それを恥じらいなさい‼久留‼いくよ‼」
私も負けんとでかい声を出した。
颯太は凍りついたように動かない。
ざまぁみろ…。
ゲゴッ…。痛ってぇ…。
颯太を見るために後ろを見た。
行動はえ…。
もう追いかけてる…。