ー羅唯視点ー


せっかくの休日で
ゆっくりと本を

読もうと思ってたのに
僕は何故、こんな所に
居るんでしょうか……

分かってるんですが
少し、現実逃避しました。

事の発端は、
二日前に言われ言葉。

「今週末、
お見合いしてもらいます」


は?


「写真は此処に
置いとくので見といてね」

なんでお見合い?

はぁ~この時は
見る気になれず
そのままに
しといたのだけれど
後で見とけば良かったと
思い知らされることに
なるなんて
知りませんでした……

遅れて来たらしい
相手の母親が
謝って来ました。

「どぉも、
遅れてすみません」

「いえいえ、大丈夫ですよ」

僕は別に
気にしてなかったので
そぉ答えました。

「莢果、
あんたからも謝りなさい」

視線を少しずらすと
見覚えのある顔。

「月野さん?」

疑問系で聞いてみたけど
核心はありました。

だって僕は
彼女のクラスの
副担なんですから。

「まさか、先生が
お見合い相手
だったなんて
知りませんでした」


ぇぇ、そぉですね。

笑うのを
必死で耐えました。

だって、月野さんが敬語!!

校内じゃ、
絶対に使いませんからね。

「僕もまさか、
月野さんが
お見合い相手
だったなんて
知りませんでしたよ」


僕達の会話に疑問を
抱いたのか、
月野さんのお母さんが
聞いてきた。


「二人は知り合いなの?」


ぁはは……

「お母さんが
知らないのも
仕方ないけどね、
鶸田先生は
私のクラスの副担だよ」

仕方なくといった感じで
月野さんがお母さんに
説明をしてます。

こんな事なら
写真見とけば
良かったですね……

「月野さん、
このまま逃げましょう♪」

母親達が話してる間に
店を出てしまえば
いいのです。

ほら、
"逃げるが勝ち"って
言いますしね♪

「そぉですね、
逃げましょう」

僕達にお見合いなんて
まだまだ早いんですよ?

母親達の隙を見て
二人で店を出たのでした。