黒(クロ)

縁たちがごちゃごちゃ楽しくやっているとき

香世は渡された紙を眺めていた


うーん。彼女結局よくわからなかったな。

面白いのは確かなんだけど、つかめない。危険な存在ではなかったとは思うんだけど……

でもはちみつの件はおかしい。確かに総司に連絡があったからなかなか見つからなかったけど、
護衛が遅刻して行ったときにはいなかったから探してはいた。

生憎総司しか連絡先を教えられてなかった。総司が起きなかったから手間取ったが。

しかしはちみつはそこまで強くない、いや、弱いけど数はそれなりにいたはず。それをあの二人でやるなんて。拳に血はついてた、床にも。でもやられたやつらの屍がなかった。

後片付けしたにしても真っ先に縁ちゃんを連れて帰るはずなのにあそこにいたのはなんで?

まるで俺たちを待ってたみたいに。


それに、彼女、縁ちゃんは怖がってなんてなかった。これっぽっちも。

みんなには見えなかっただろうけど、俺にこの紙を渡したときに少し笑っていた。てことは、演技だ。横を通った彼らからも血はついてるのに匂いはしなかった。

縁ちゃんはきっと俺たちに関わってこないと思う。むしろ嫌がってたし。

わざわざこんなことするくらいだから。でもならなんでこの紙くれた?

紙に書かれているのは11桁の数字と少しのコメント


『聞きたいことがあるんでしょ?21時から22時の間ならいつでもいい』


とある。

あぁ!!!彼女は何がしたいんだ?!
だってこれは携帯の番号。関わるのが嫌なくせに俺にはくれた番号。総司はメールアドレスしかしらないみたいだし。

何時きいても電話番号だけは教えてもらえていない。と、総司は言っていた。メールアドレスはいつでも変えられるけど電話番号はそうもいかない。

なんで?