『ね、屋上でなにするの?』
そう。連れていかれていったいなにするんだ?
理由はあるんだろうな。理由はー。
「あ?なにする?しらねーな。取り敢えず連れてこい言われただけだ。」
『じゃ、なんでつれてかれるの?』
「なんでってこないだの事が面白かったからじゃね?ほら、着いたぞ。」
うわ。ついたの?
えーやだなー面倒だな。罵倒したのが面白かったとか……
マゾ?マゾはマゾでいいけどやっぱり面倒……
「いくぞー」
『え?早くね?』
「あー。やっときたのー?待ちくたびれたよー。よっくんー。」
「よっくんゆーな。千歳がうだうだうるさかったんだよ」
え?あたしのせい?抵抗は当たり前じゃない?
てか、誰だよその焦げ茶色。深緑に、藍色もいるし。
「あーきみ千歳ってゆーのー?俺は吉井香世(よしい かよ)かわいい名前でしょー?」
ニヤニヤすんな。ちゃらいな。焦げ茶色なのに。派手ではないのにチャラい。


