黒(クロ)

「なん……で?」



俺は驚いて声を出してしまった。が、幸い聞こえてなかったようだった。

俺が聞いた話は他愛もない話。でも仲がいいのがわかる話。

なんで?どうして?

香世と縁が一緒にいる?どうして教えてくれなかった?

なんであの事件があったのに楽しそうな声なの?

俺にはわからない。けど、1つわかった。きっと香世は時々いなくなっていたのは縁にあっていたからだ。


居心地がいいところ。縁の隣だ。


俺だって縁と一緒に…いたいのに。

どうやって事件を乗り越えたの?みんなにはなぜ教えないの?

自問自答が繰り返される。


俺は取り敢えずたまり場に帰り、言おうか迷ったが言わなかった。







『あきた。』


「…はい?」


『なんかあきてきた。疲れた。眠い。やだ。みのりよんで。』



はーい。わがまま頂きました!!この頂きました!って言うの意外と使ってる気がするなー。気のせいー?


そもそも飽きたって。俺にし、つ、れ、いー。それに結局のところみのりって人の説明されてないんだよねー。



「ねぇーえ、縁ちゃーんみのりーって人だーれー?」


『うるさい。ねむい。あきた。ひま。ねむい。寝たい。みのり呼んで。』


「全くとんだお姫様だよ。わがまま言いたい放題じゃーん。眠いなら寝ていいよー?みのりさん?は俺番号知らないから呼べないよー?」


『…ん。』



ん。と言われて渡されたのが携帯。