黒(クロ)

「夕が姫になってくれてよかったな!!かわいいし、守りがいがあるぜ!」


「ん。かわいい……」


「えへへー。総司君も与一君もお世辞でも嬉しいよ!ありがとう!」


「お世辞なんかではないですよ?夕さんはとてもかわいいですよ。香世もそう思いますよね?」



学校の溜まり場にいた俺はなぜかいつのまにか姫になっていた夕という女の子がめちゃくちゃ誉められてるところをぼーっとみていた。

たしかにかわいいけど縁ちゃんのほうがかわいい。

俺はこのことより縁ちゃんといたいなー。


しかしここで空気を壊すわけにはいかず



「あははーそうねー呉ちゃんはかわいいと思うよー?」


「香世くんありがとう。でも、わたしのことは呼び捨てでいいよ?夕って呼んでよ」



彼女は可愛らしい笑顔を浮かべて俺に言ったが、俺は呼ぶ気はない。



「ありがとー。んじゃ俺ちょっと出るわー。いつかえるかはわかんないからー、なんかあったら携帯に入れてねーん。」


「香世!あなたここ1ヶ月ほどよくいなくなりますがどこに行ってるんですか?」


「んー?秘密だよー?裏切りではないから安心してよー。まぁ1つ言えばとても居心地がよくて安心するところかなぁ?じゃーねーん」



さて、物欲しそうな視線を感じるここからは出よう。縁ちゃんのとこいこー。いや、でも授業でてんのかな?最近サボることもあるけどいまのところ出てるもんなー。

まぁいないなら待ってたら彼女くるかなー?